いまや、糖尿病は、高血圧症と肩を並べる国民病です。専門家によれば、軽症な糖尿病状態である耐糖能障害の人まで計算に入れると、その数は一1500万人に達し、日本人の7~8人に一人が糖尿病患者という恐ろしい数字がみえます。具体的には、2011年の日本の糖尿病人口は1067万4320人に上り、糖尿病人口の世界ランキング第6位にランクインしています。人口の約8.3%が糖尿病というわけです。

30歳代から次第に増えはじめ、50歳台にピークに達しますが、糖尿病が成人病といわれる理由がここにあります。2025年には、成人病の大半が糖尿病になるとさえいわれています。

糖尿病の原因は遺伝、過食、運動不足、飲酒などさまざまですが、日本型食事から欧米型食事に食生活ががらりと変わった昭和30年以後に生まれた人たちは、カロリーを摂りすぎており、それ以前の世代よりも糖尿病になるリスクがかなり高いと推測されています。
糖尿病で怖いのは、やはり「合併症」です。
昏睡などの急性のものや、網膜症、腎症、神経障害、動脈硬化、心筋梗塞などの慢性型の合併症があります。網膜症の場合、10~15年するとほぼ半数の人が発症するという統計があります。まだまだこれからの年齢だというのに、とてもツライものがあります。
本人はもちろん家族の嘆きが手にとるようです。いったんなってしまうと糖尿病は先の長い病気なので、若い人ほどしっかりした健康管理が必要だというもの安易に想像できます。
また、糖尿病による腎症で人工透析を受けている人は、全透析患者数のおよそ30%です。厚生省によればここ数年の医療費の伸びが一番多いのは糖尿病ということです。糖尿病の合併症である糖尿病性網膜症で毎年5000人が失明し、糖尿病性腎症で毎年新たに8500人が人工透析を受けているのが現状です。
糖尿病というとアルコールの飲みすぎが原因と思いがちですが、そうとばかりはいえません。肥満と糖尿病の関連について次のような報告がありました。
カロリー摂取に問題があって肥満になっている人は、血糖値がどうしても高めです。そこへ甘い清涼飲料水をガブ飲みすれば一時的にインシュリン分泌不全になるのも当然です。甘いものが好きな「甘党」が多いのも糖尿病になる原因要素を持っています。

食べ過ぎ、運動不足、ストレス過多の生活を続けているかぎり糖尿病は増え続けると予想されますが、とくに血縁に糖尿病の人がいたり、標準体重が20% オーバーの人は、注意が必要です。
予防対策としては次ぎの3点が重要です。

  1. 肥満の人は食事の量を1割から2割減らす
  2. 毎日10000歩歩く
  3. 糖尿病家系の人は毎年定期検診を受ける

などです。注意深く観察することで初期の症状を見逃さず、すぐに管理体制に入ることが、病気を進行させないポイントといえます。そして、初期であれば、管理そのものも誰もが実行できるものばかりです。初期症状のいくつかを自覚したら要注意です。

  1. 夜中に何回もトイレに起き、そのたびに水を飲む
  2. 尿が泡立っていて妙に甘ったるい匂いがする。
  3. 体がだるい
  4. 体じゅうがかゆい
  5. 夜寝ているときに、突然こむらがえりが起こる。
  6. 靴擦れを起こしたが治りにくい。
  7. 齢郡那郁が進行した

、毎日インシュリンを注射している人が300万人以上おり、その合併症や症状は年々悪化するのが一般的です。そんな糖尿病が進行するのをただ指をくわえて待つだけか?それともウコンで予防するか?でずいぶんその先の将来まで変わってくるでしょう。