肝臓に優れた効果をもたらすウコンについて

ウコンには現代人が不足している「食物繊維」も豊富に含む

健康というと、まず栄養分をたくさん含んだ食品を食べることに意識が集中します。確かに食べ物はエネルギー源になり、食べ物がなければ健康な毎日を送ることは不可能です。そこで、栄養のあるものを食べれば、ビタミン不足も、タンパク質不足も、もう大丈夫、とついつい考えてしまいがちです。いくら栄養分のたっぶりとあるものを食べても、それを消化する能力が体になければ、ただ、胃をいたずらに疲労させるだけのものになってしまいます。また、それだけではなくせっかくの栄養を、体を損なう物質に変化させてしまう場合もあります。

たとえば、ビタミンには水溶性ビタミン、脂溶性ビタミンの二種類ありますが、水溶性だと、とりすぎたものは尿などと一緒に体の外に排出されますが、A、D、E などの脂溶性はそうはいきません。血液の中に溶け込んで高脂血症などの原因となってしまいます。
だからこそ、昔から長寿の秘訣は「腹八分目」といわれるのです。最近は、「腹6分目」がよいとも言われます。
余分に食べない、食べたら出す、体の新陳代謝をベストの状態にしておく。これが健康にとっては大切なことです。便秘はあらゆる成人病のもとともいわれます。いらないものを体に溜めておくとどうなるでしょうか。腸の中で腐った食べ物のカスは有毒ガスや有毒物を発生し、それが腸から吸収されると、頭痛、吐き気、倦怠感、不眠、ひどい場合は、動惇、不整脈、精神不安、宿便性発熱となります。一刻も早く外に出してしまうに限ります。
そしてその便秘解消に効果があるのが食物繊維というわけです。食物繊維は、いままでは栄養を含まないということでカス扱いされてきました。
ところが、現在では、炭水化物、脂肪、タンパク質、ビタミン、ミネラルに次ぎ、「第六の栄養素」といわれています。ところで、食物繊維は水溶性と非水溶性の二種類に分けられます。水溶性の繊維には海藻に多いアルギン酸、それにコンニャクマンナン、ラミナリン、ペクチンなどがあります。野菜や果物に多く含まれていて、ねばねばした状態で腸壁を保護するのが特徴です。
非水溶性に比べ、便秘の解消にはあまり効果はありませんが、消化管に長くとどまる性質があり、コレステロールや胆汁酸を固め、それらが、再び腸壁から吸収されるのを防ぎ、コレステロール値を下げることが分かっています。胆汁の中のコレステロールは、そのままだと腸から再び吸収されて全身を回ってしまいますが、それを防ぐのが水溶性の食物繊維なのです。

またこのほかにも、胃の内側に膜をつくって胃が空っぽになる時間を遅らせ、糖分がゆっくりと吸収されるようにする作用もあります。ここ最近は、糖尿病が急増していますが、この食物繊維を含んだ健康食品が多数注目されています。糖分がいきなり体の中に入ってくれば、すい臓はびっくりしてインシュリンを大量に分泌します。これが何度も続くと糖尿病の引き金になりますが、そうした危険も防いでくれる働きです。
一方、非水溶性はぽそぼそした感じで、セルロース、ヘミセルロース、リグニンなどがあります。水分を吸収し、腸の内容物の体積を増やして腸管を刺激します。そのため便を押し出す運動がうながされて通じがつきます。そのほか、肉類を食べ過ぎるとタンパク質が腸内で腐敗し、アミンなどの有害なガスを発生させますが、それらもー緒に体外に出してくれる作用があります。また、ヘミセルロース、リグニンなどは血液中のコレステロールを低下させる作用があります。念のために、食物繊維の効用をまとめておきます。
●ガン予防
腸内の発ガン物質を包み、害を少なくし、便通をよくして体外に排出してしまう。
●腸内細菌の善玉菌を増やす
タンパク質やアミノ酸を分解し、腸内で腐敗させ、アンモニア、アミン、フェノール、トリプトファン、インドール、硫化水素などの有害物質をつくりだす悪玉菌を撃退する。
●コレステロール値を下げる
食品に含まれるコレステロールや胆汁から分泌されるコレステロールが小腸から吸収されるのを防ぐ。
●高血圧予防
塩分の吸収を妨げる。腸内細菌の悪玉菌がつくる有害物質は、自律神経に作用して血圧を上げるといわれているが、それを予防する。
●肥満、糖尿病予防
糖分の吸収を遅らせ、なおかつ余分な糖分を体外に排出する。また、食物繊維は栄養にはならないが満腹感を起こさせるので、食べ過ぎることもなくエネルギーを余分にとることもなく、肥満防止につながる。
●便秘・痔の予防
便を最適な柔らかさに調整し、便通を準えてくれる。大腸ガン、ポリープ、大腸憩室を予防する。食べたら出す、ムダのない食べ方をする、腹八分目を心がける、これが健康のポイントです。出すについては、ウコンのもつ食物繊維が強力な力を発揮してくれることでしょう。

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