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ガン細胞への効果・効能

ガン治療の研究は、世界で日々進んでいますが、なかでも、免疫力を利用した技術的・薬物的な集約的治療に関心が集中しています。
強い薬や放射線を使うことで、まだガンになっていない細胞まで傷つけてしまう、また死滅させてしまうこともあり、ガンは治ったけれどもひどい副作用でツライというケースが増えています。
ですから、ガンばかりでなく、すべての病気にたいして的確に効果を発し、副作用もなく、悪い細胞だけをやっつける免疫力本来の仕組みや力の解明が求められているのです。
米国でも日本でも、膨大な予算のもとに、植物性食品によるガン予防の研究が急ピッチで進められているのも、遺伝子の解明に取り組んでいる壮大なヒトゲノム解析計画もそうした理由からです。けい中国ではすでに、女性のガンのうち、子宮頸ガンの治療としてクルクモールの使用に踏み切っています。
一方、台湾でも臨床試験を含めた研究がすすめられています。
ウコンの何がこんな素晴らしい効果を示すのか、科学的な究明はまだ歩みを始めたばかりですが、ウコンとガジュツを使い、「マウスの腹水ガンにたいして、ガンの増殖を防ぐ効果が高い」という動物実験の成果が確認されています。
そして、ウコンを飲んだ人たちからは「知らないうちにガンが小さくなった」という体験談も報告されています。
統計化、標準化を必要とし、細かく分析して確実性を求めなければなりません。そうしなければ、新薬として、あるいは新技術として、人の治療に用いることができません。
どうしても時間がかかってしまいますが、ウコンという生薬の相乗的な薬理効果が、免疫力を活発にし、体全体の健康度を押し上げていることは間違いのない事実なのです。
これからは成人病を生活習慣病と呼ぶようにするそうですが、その呼び名が意味するようにガンにならないためにはまずふだんの暮らし方が問題です。

誤解をしないでほしいのですが、ウコンを飲んでいればガンにならないわけではありません。ウコンを飲むことで、ガンになりにくい体をつくったとしても、めちゃめちゃな生活をしていればそうはいきません。では、そうならない暮らし方とはーですが、それを知るためには、いつ襲ってくるか分からない現代人の死因トップであるガンがどのように発生するかと向き合わなくてはなりません。

たとえばウコンを毎日きちんと摂取して、体を整えることなどが、ガンを予防するための大切なチェックポイントとになるでしょう。

殺菌・抗炎作用も

ウコンの薬効を調べるための動物実験によれば、タルクミンを与えたグループと、食塩水を与えたグループのそれぞれに、炎症を起こさせる物質を投与したところ、タルクミングループは、一方のグループに比べ、60~80% の高い割合で炎症が抑えられました。
ウコンの薬理効果の素晴らしさのひとつがまたまた実証されたわけですが、具体的には、「炎症」とはいったいどんなものなのでしょうか。

炎症による生体の変化には、局所症状と全身症状があります。
局所症状は、炎症の起こった部位には、発赤、腫脹、熱感、疼痛、機能障害が見られる他、膿を伴うことも多くなります。
全身症状は、発熱、食欲不振、全身倦怠感などがあります。

病気は三つのタイプに分けられます。19世紀にドイツのウィルヒョーが提唱した区分法で、炎症、変性、腫瘍です。

炎症とは、体内に侵入してきた異物を排除するために白血球が集まっている状態をいいます。発赤、腰痛、痺痛、発熱の四種類の生体反応が特徴です。そのほか、たとえば熟も持たず、痛みもともなわず、さらに腫れもしない冷たい炎症といわれるもの(結核) があります。

また、本来は異物を攻撃するはずの白血球が自分の体を攻撃している自己免疫疾患によるリウマチや関節痛なども炎症といいます。
炎症には抗生物質、自己免疫疾患には非ステロイド系の抗炎症剤や副腎皮質ホルモンなどが治療薬として使われます。

次に変性ですが、これは、細胞や組織の性質が何かの理由で変化をしてしまい、本来の役目を果たさなくなってしまうことをいいます。変性が起こる最も多い原因は年齢によるものです。加齢によらない主な変性には肝硬変や慢性腎炎、糖尿病、心筋梗塞などがあります。

腫瘍とは、体の中にあるはずのない組織ができてしまうことです。良性と悪性の二タイプがあります。良性は周囲の組織に悪影響を及ぼすことはなく、いぼ、こぶ、ポリープなどがあります。悪性の代表はいわずとしれたガンや肉腫です。良性と異なり、一定の大きさになっても増殖をやめず、やがて栄養を取り入れて、独自に成長を始めてしまいます。胃波止場や気管支炎などの炎症に、ウコンを試してみてはいかがでしょうか。

大腸ガンの場合、半数近くが再発

2009年時点で日本のガン死亡者数は、どのくらいだと思われるでしょうか?
2009年にがんで死亡した人は344,105例(男性206,352例、女性137,753例)です。調査によると、男女とも、おおよそ60歳代から増加し、高齢になるほど高くなっています。
およそ2~3人に1人がガンで亡くなっている計算になります。ちなみに、21世紀には全死亡者数の二人に一人が、ガンが原因で死亡するという絶望的な予測も伝えられています。がんで死亡することが当たり前になってしまうのです。

ところで、近年になって急激に増えているガンに大腸ガンと女性の乳ガンがあります。
最近の日本人の腸の傾向とさまざまな症状によれば、

  • 1955年…男性2079人/女性2160人
  • 2006年…男性22380人/女性18653人

という調査報告がでているそうです。異常な数値であることに変わりありませんが、このまま進むと、21世紀には肺ガンと大腸ガンが男性ガンのトップを争うだろうといわれています。
その理由としては、いろいろな健康雑誌などに繰り返しいわれているように、動物性脂肪を多く含む食品のとり過ぎや、繊維質の不足といった食生活の欧米化が指摘されています。
脂肪分のとり過ぎが、どうしてガンにつながるのでしょうか。まず、コレステロールや中性脂肪を増やし、高血圧を助長して動脈硬化の原因となり、脳溢血、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞の発生率を高めます。そして、ガンを発症させる理由は、解毒作用をアップして肝臓を強化で説明したとおり、大腸で消化されるのは、小腸で吸収されなかった食物繊維がほとんどですが、それを消化するのが腸内細菌の大切な役目です。腸内細菌の数は、およそ100兆個。重量に換算すると1kg~1.4kgもあります。その腸内細菌が、胆汁の主成分である胆汁酸に反応して、胆汁酸を「メチルコラントレン」という発ガン物質に変えてしまうのです。

高脂肪食ですと、それを消化するために胆汁が多量に分泌されますが、これが大腸の内壁にすみついている腸内細菌に悪影響を与えてしまいます。
大腸ガンは胃ガンよりも進行がゆるやかで治療もしやすいといわれています。ですが、患者の半数近くが再発してしまうケースが多く、やっかいな病気です。
大腸ガンが発生する理由としては、遺伝によるもののほかに、高脂肪と繊維の足りない食生活が指摘されています。自覚症状は人によって異なりますが、肛門からの出血、粘液状の黒い便、鉛筆のような細い便などが大腸ガンの代表的な症状です。

大腸の中でもとくに直腸部分に一番多く発生しますが、その理由としては、直腸部分の汚染物質の滞留時間が長く、汚染濃度が高くなるためだと考えられています。
食物が口に入ってから肛門にまで到着する時間には個人差があります。戦前の日本人は約30時間、現代人は半日から数日、それに比べ、欧米人は三日以上という統計があります。滞留時間が長ければ、汚染濃度が高くなるのはいうまでもありません。また、排泄の量ですが、ある調査ではイギリスの若者では120g、ウガンダの農民は、460gと言うデータが報告されています。
この差は、肉食と食物繊維の多い食事習慣の違いによるものです。
便は、体の中にためておいても何の得にもなりません。高脂肪、食物繊維不足の食事は、便秘にもつながり、その結果、大腸ガンの原因という図式になっってしまいます。年齢を重ねるごとに食物繊維をたくさん摂るように意識することが大切です。

胆汁・唾液の分泌をよくして胃腸の調子をよくする

ラットの胆道にウコンを注入してやると非常に強い消炎、利胆作用が表れたという報告がありました。これは、東京理科大学の教授のマウスを使った実験により明らかになりました。

また
「ウコンは胃酸の分泌をいくらか抑制する一方、胆汁の分泌を著しく促進し、胃腸の働きをよくする」といいます。
岩手大学の助教授は犬を使った実験で、「ウコン3gを水に溶かして与え、胃の運動を測定したところ、どの犬も著しく胃の運動が冗進した」と報告しています。

防衛医科大学の教授らによる共同実験では、ストレス性の胃潰瘍、十二指腸潰瘍の予防にウコンが効果的という報告もあります。

ウコンが口の中に入り、粘膜を刺激すると唾液が多く分泌されます。唾液には食べたものが体に役立つように変化させる消化酵素が含まれているほか、老化を防止するパロチンというホルモンが含まれています。

唾液の主な働きは、以下のとおりです。

  • 消化作用:唾液中の酵素ででんぷんをマルトースに分解する
  • 溶解作用:味物質を溶解して味覚を促進させる。
  • 洗浄作用:食べ物のかすを洗い流す。
  • 円滑作用:発音や会話をスムーズにする。
  • 抗菌作用:抗菌作用を持つ物質で病原微生物に抵抗する。
  • ph緩衝作用:phを一定に保ち細菌の繁殖を抑える。
  • 保護作用:歯の表面に皮膜を作りムシ歯を防ぐ

また、発ガンを防止する働きを持っています。唾液に含まれるペルオキシダーゼなどの酵素の作用で、唾液に30秒間、浸すだけで、発ガン物質の毒性のほとんどが消えてしまうほどです。日頃、あまり意識しませんが、唾液の働きというのは、とても大切で、人にとって欠かせないものです。

唾液に閑適して噛むことの効用や影響は大きく、1923年(大正12年)、ゆっくり食べる、つまりよく噛むことが健康につながる養生法として日本でブームになったことがありました。病弱で肥満体だった人が食べ物をよく噛んで食べるようにしたところ、体重が30kgも減り、健康になり、フレッチャーイズムとして日本に紹介されたのです。

噛むことは、意識してできる唯一の消化です。胃が疲れてるなと思ったら、よく噛んで胃腸の負担を助けてあげましょう。よく噛めば唾液がたくさん出ます。また、よく噛むことは、消化吸収をあげるばかりでなく、自律神経の安定にも役立ちます。唾液腺は、自律神経に支配されています。
体調がすぐれないときなどは、特に「よく噛む」ことを意識して食事をするようにすると体調も改善するでしょう。

代謝促進効果もあるウコンの薬効

いまや、糖尿病は、高血圧症と肩を並べる国民病です。専門家によれば、軽症な糖尿病状態である耐糖能障害の人まで計算に入れると、その数は一1500万人に達し、日本人の7~8人に一人が糖尿病患者という恐ろしい数字がみえます。具体的には、2011年の日本の糖尿病人口は1067万4320人に上り、糖尿病人口の世界ランキング第6位にランクインしています。人口の約8.3%が糖尿病というわけです。

30歳代から次第に増えはじめ、50歳台にピークに達しますが、糖尿病が成人病といわれる理由がここにあります。2025年には、成人病の大半が糖尿病になるとさえいわれています。

糖尿病の原因は遺伝、過食、運動不足、飲酒などさまざまですが、日本型食事から欧米型食事に食生活ががらりと変わった昭和30年以後に生まれた人たちは、カロリーを摂りすぎており、それ以前の世代よりも糖尿病になるリスクがかなり高いと推測されています。
糖尿病で怖いのは、やはり「合併症」です。
昏睡などの急性のものや、網膜症、腎症、神経障害、動脈硬化、心筋梗塞などの慢性型の合併症があります。網膜症の場合、10~15年するとほぼ半数の人が発症するという統計があります。まだまだこれからの年齢だというのに、とてもツライものがあります。
本人はもちろん家族の嘆きが手にとるようです。いったんなってしまうと糖尿病は先の長い病気なので、若い人ほどしっかりした健康管理が必要だというもの安易に想像できます。
また、糖尿病による腎症で人工透析を受けている人は、全透析患者数のおよそ30%です。厚生省によればここ数年の医療費の伸びが一番多いのは糖尿病ということです。糖尿病の合併症である糖尿病性網膜症で毎年5000人が失明し、糖尿病性腎症で毎年新たに8500人が人工透析を受けているのが現状です。
糖尿病というとアルコールの飲みすぎが原因と思いがちですが、そうとばかりはいえません。肥満と糖尿病の関連について次のような報告がありました。
カロリー摂取に問題があって肥満になっている人は、血糖値がどうしても高めです。そこへ甘い清涼飲料水をガブ飲みすれば一時的にインシュリン分泌不全になるのも当然です。甘いものが好きな「甘党」が多いのも糖尿病になる原因要素を持っています。

食べ過ぎ、運動不足、ストレス過多の生活を続けているかぎり糖尿病は増え続けると予想されますが、とくに血縁に糖尿病の人がいたり、標準体重が20% オーバーの人は、注意が必要です。
予防対策としては次ぎの3点が重要です。

  1. 肥満の人は食事の量を1割から2割減らす
  2. 毎日10000歩歩く
  3. 糖尿病家系の人は毎年定期検診を受ける

などです。注意深く観察することで初期の症状を見逃さず、すぐに管理体制に入ることが、病気を進行させないポイントといえます。そして、初期であれば、管理そのものも誰もが実行できるものばかりです。初期症状のいくつかを自覚したら要注意です。

  1. 夜中に何回もトイレに起き、そのたびに水を飲む
  2. 尿が泡立っていて妙に甘ったるい匂いがする。
  3. 体がだるい
  4. 体じゅうがかゆい
  5. 夜寝ているときに、突然こむらがえりが起こる。
  6. 靴擦れを起こしたが治りにくい。
  7. 齢郡那郁が進行した

、毎日インシュリンを注射している人が300万人以上おり、その合併症や症状は年々悪化するのが一般的です。そんな糖尿病が進行するのをただ指をくわえて待つだけか?それともウコンで予防するか?でずいぶんその先の将来まで変わってくるでしょう。

活性酸素除去物質にウコンに含まれるクルクミンが効果的

活性酸素はいまでは万病のもとといわれています。動脈硬化やガンなどの原因になるばかりでなく老化の原因ともいわれます。その活性酸素を除去する作用が、ビタミンCやEよりも、ウコンが含んでいるクルクミンのほうが高いといわれます。

どんなに体に自信のある健康な人でも20歳を過ぎれば、老化は始まっています。分子生物学によれば、老化とは細胞の数が減ることによって臓器の活力が衰え、それが原因で起こるといわれ、細胞の数が減っていく理由については「活性酸素説」と「プログラム説」のふたつの説があります。

「活性酸素説」は、体内で発生した活性酸素のために細胞内のDNAやタンパク質が酸化し、細胞の働きが低下してしまうからという理由です。鉄がさびたり、てんぶら油が酸化するのも、この活性酸素による影響で、その酸化力がガンや脳卒中などの引き金になります。
人は生きるためには呼吸をしなければなりませんが、呼吸をすること自体が活性酸素をつくりだしているわけですから、じつは人間は、生きることで日々、細胞を減らし続け、少しずつ少しずつ老化をすすめているのです。
もちろん、人間の体はそうした働きの活性酸素にたいし、ちゃんと抵抗する手段を備えています。スカベンジャー(活性酸素除去物質) と呼ばれている酵素がそれです。しかしこの酵素は、残念ながら40歳を過ぎるころから急速に衰えてしまいます。
ガン年齢といわれるのも40歳からですが、これから必要という人生の成熟期に入ったときに衰え始めてくるのですから皮肉なものです。
ビタミンA 、B2、C 、E や卵黄、かぼちゃに含まれるカロチノイド、緑茶やドクダミに含まれるポリフェノール性物質などがこのスカベンジャーと同じ働きをするので、これらの食品をとれば老化防止になるといわれています。

もうひとつの「プログラム説」とは、すべての細胞には死ぬ時期が決められているという説です。若者と老人の細胞の活力を比較したデータがあります。それぞれの皮膚の繊維芽細胞を培養液に入れて観察してみると、若者のものは60回ほどの分裂を繰り返しますが、老人の場合、30回ほどの分裂を繰り返すとそれで終了してしまいます。
あきらかに、細胞の活力が弱っている証拠です。細胞は、日々新たになっているのですが、ある年齢以1 になると、つくりだされた細胞のもともとの力が弱くなっているのです。だからといって、黙って指をくわえて見ていることはありません。ウコンはもちろんですが、スカベンジャーを多く含む食品類を積極的に摂取することがよいでしょう。

活性酸素除去物質( スカベンジャー) を多く含む食品

  • ビタミンC…有色野菜、柑橘類、イチゴ、甘柿
  • ビタミンB2…うなぎ、焼きのり、牛・鶏のレバー、チーズ
  • ビタミンE…有色野菜、豆類、穀類
  • カロチノイド…卵黄、イクラ、タラコ、有色野菜、海藻、柑橘類
  • フェノール性物質…緑茶、コーヒー、ゴマ、ドクダミ、ゲンノショウコ

解毒作用をアップして肝臓を強化

ウコンには、さまざまな薬効がありますが、肝臓への薬効は、非常に注目しています。神戸大学で生化学を専攻している西塚博士の報告では、「とくに春ウコンはアルコールの代謝によい」と行っています。
東北大学の奥野教授の、日本薬学会の特別講演における発表です。「ウコンのクルクミンが肝炎や肝障害に対して有効」であると発表しています。
また、糸川教授の研究成果もあります。「通常は芳香性健胃薬として用いられていますが、クルクミンは、胆汁分泌作用があり、肝炎などの肝臓障害に有効」と発表しています。

ウコンが肝臓によい理由は次のように説明できます。
ウコンに含まれるクルクミンが胆汁の分泌を促進させるのですが、胆汁の役目は胃から送られてきた内容物と十二指腸で混じり、脂肪を分解吸収すること、これがまず第一です。脂肪分が胃の中に入ってくると、体は、それを消化するために脂肪分を乳化して消化酵素の作用を受けやしやすくし、十二指腸から胆汁を出すのです。高脂肪食ですと、当然、この胆汁が多量に分泌されます。
ところが、多量の胆汁は大腸の内壁にすみついている腸内細菌に悪影響を与えてしまうことが知られています。

大腸で消化されるのは、小腸で吸収されなかった食物繊維がほとんどですが、それを消化するのが腸内細菌の大切な役目です。腸内細菌の数は、およそ100兆個。重量に換算すると1kg~1.4kgもあります。その腸内細菌が、胆汁の主成分である胆汁酸に反応して、胆汁酸を「メチルコラントレン」という発ガン物質に変えてしまうのです。

脂肪分たっぶりの肉はたしかにおいしいでしょう。「肉が熔ける」という表現をする人もいるくらいですから。でもウコンが胆汁の分泌を促してくれるからいいや、なんて考えてはいけません。

次は、解毒作用をどんなふうに助けるのかというと、簡単に肝臓の働きを解説すると、肝臓は体にとって有害な物質、たとえば腹の中で腐敗したものや食品添加物や薬などの毒性を減らしたり分解したりして体の外に排出しようとします。
役に立たないと判断された物質は胆のうに送り込まれたあと、胆汁として放出され、便に混じって体の外に捨てられます。
胆汁は1日におよそ1200mlほど、生成されていますが、その胆汁の分泌を促すのが、クルクミンです。

肝臓の故障(病気)は大きく分けると次の4タイプになります。

  1. ウイルス性肝炎
  2. 薬物性肝臓障害
  3. アルコール性肝臓障害
  4. 肝臓ガン

です。

最近はウイルスや食品添加物、それに薬を簡単に口にしてしまう環境など、肝臓を疲れさせてしまう条件が急増しています。肝臓は別名「沈黙の臓器」といわれるだけにタフなことは、間違いないのですが、それだけに、気づいたときは機能がかなり低下している場合が多いのです。
では、このタフな臓器が肝硬変になるまでをたどってみましょう。ある実験によれば、一日に一升の酒を二日続けて飲ませれば、それだけで簡単に脂肪肝になってしまうそうです。
脂肪肝自体はたいしたことではないのですが、そうなると、小豆色をしている肝臓が黄ま色く勝れ、この状態がそのまま長く続けば、やがて肝線維症かアルコール性肝炎が待っています。肝線維症とは、コラーゲンという固く細い糸のようなタンパク質が溜まっていく病気です。この線維はアルコール代謝でできるアセトアルデヒドの作用でつくられます。
アセトアルデヒドはあの二日酔いの原因物質です。
アルコール性肝炎は大部分が急性ですが、肝細胞の破壊がいちじるしく、肝細胞がどんどん死んでいき、肝線維症と同様に細胞が線維に変わっていきます。

この状態を放置しておくと、やがて肝硬変を引き起こし、肝臓の細胞に結合組織が増えて肝臓自体が硬くなってしまいます。こうなるとなかなか治りにくく治療が困難になります。
肝臓には大動脈からくる肝動脈と、胃腸から吸収した栄養分を運ぶ門脈の2種類の血管がありますが、肝硬変になると、線維化して硬くなるわけですから、肝臓の中の血管が押されたり変形したりして、流れる血液が極端に少なくなってしまいます。
たとえば、肝臓に入れなくなった門脈血は、別ルートで静脈に流れこみ、食道に静脈癖をつくり、何かのきっかけでそれが破裂し、大量の血を吐いたりします。おいしそうなまぐろの赤身を、アルコール度数の強いお酒の中に浸けてみてください。赤身が白っぽく変化するのが分かると思います。
簡単に言えば、肝硬変です。毎年2万人もの人が命を落とす肝硬変はアルコール性肝臓障害の終着駅なのです。
でも、誤解している人がたくさんいるので断っておきますが、酒を飲みすぎたからといって、酒だけが原因で肝臓ガンになることはありません。専門家によれば、これまでアルコールが原因とされてきた肝臓ガンの多くが、じつはC型肝炎ウイルスであることが分かりました。

肝臓ガンの原因はC型肝炎が80% 、B型肝炎15% 、残りの5% がアルコールの飲みすぎや、ピルやホルモン剤や抗生物質などの薬剤などと考えられています。しかし、すでにウイルス性肝炎にかかっている人にはこの話は通じません。
肝硬変発症後、約半分の人が10年の内には発症するというデータがあります。ところで、肝細胞が線維の固まり状態になってしまったのが肝硬変ですが、いったん線推化してしまうと、もう元には戻りません。形態が変化し、つまり細胞が変性して肝臓内に分布している血液の循環系統にひずみが起こります。
では、どんな症状があったとき肝機能は低下しているのでしょうか。
次ぎのような症状です。

  • 黄痘(肌や白目が黄色くなる)
  • 血管がクモのような形で浮き上がる。
  • 女性様乳房(男性の乳房がふくらんでくる)
  • 肝萎縮(肝臓が小さくなる)
  • 腹部静脈癖(お腹の血管がもりあがってくる)
  • 出血斑(赤い斑点ができる)
  • 痔になりやすくなる。
  • スネ毛がなくなる。
  • 浮腫(ふくらはぎがむくんでくる)

黄痘の黄色い色は、はビリルビンです。便が黄色いのはビリルビンが含まれているからです。もともとは胆汁の中に含まれていて、腸管へ分泌されたあと、大部分は便と一緒に排出されます。黄痘が進んだ人の便は白くなります。

現代人の肝臓は、昔の人より大きくなっていますが、添加物、脂肪、アルコール、ストレスなどの肝臓の負担がそのころよりも増えているからといわれています。
脳も胃も、筋肉も神経も、体はどれも密接なつながりを持っています。どの部分の働きが機能しなくても、ほかに影響を与えます。ランクをつけるわけではありませんが、現在の環境からいえば肝臓が最も働きすぎといえるでしょう。