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ウコン の安全性 サプリメント 摂取の注意点

ウコン には、相当な数の種類があるそうですが、よく知られているものには、キョウオウ( 春ウコン )、ウコン( 秋ウコン )、ガジュツ( 紫ウコン )があります。そのうち、お酒をよく飲む人におすすめのウコンはというと、『 クルクミン 』というアルコール分解能力に優れた成分を一番多く含んでいるウコン( 秋ウコン )です。

CM などでも多く取り上げられているし、お酒のお供によく ウコン の サプリメント を利用しているという人もいると思います。生のウコンを栽培しているという人もいるかもしれませんが、一般になかなか手に入るものではありません。そして、手軽に摂取できるサプリメントが増えてきました。

しかし、ウコンを摂取してはいけない人がいて、誰でもウコンの効果を実感できるというわけではないのです。

独立行政法人 国立健康・栄養研究所のウェブサイトでは、健康食品の安全性・有効性情報として、ウコンについて、
「 秋ウコンは肝臓の機能を高めるといわれ、消化不良に対しては有効性が一部で示されているが、信頼できるだけのデータが十分に揃っていない。また、安全性については、食事中に含まれる量の摂取なら安全だろうと思われるが、過剰摂取や長期に渡っての摂取では、消化管に障害を起こすことがある。 」
このような内容が記載されています。

そして、ウコンの摂取が禁じられているとして、胃潰瘍、胃酸過多、胆道閉鎖症といった病気が挙げられています。

そのほか、摂取してはいけない、または摂取するのに注意が必要とされているのは、次のような人です。注意しなければいけない人であっても、念のため、摂取しないほうが良さそうです。

  • 妊娠中の人・・・多量摂取は月経出血と子宮を刺激するので摂取しないこと。
  • 授乳中の人・・・薬用量の摂取について信頼できるデータがじゅうぶんにありません。
  • 自己免疫疾患の人・・・免疫が抑制されている人は使用する際に注意が必要です。
  • C型慢性肝炎を患っている人・・・患者は鉄過剰を起こしやすく、秋ウコンの製品には鉄分を多く含むものがあるため注意が必要です。
  • 胆石の人・・・医師への相談が必要で、良ければ摂取できます。

ウコンを摂取したことと因果関係があるかもしれないと疑われる健康被害も今までにいくつか報告されていて、健康な人であっても、肝疾患の人であっても、ウコン(含有食品クルクミン)による肝機能や皮膚への障害などがあるようです。

たくさん摂れば良いということではないので、肝臓が健康な人でも、ウコンの摂りすぎには注意しましょう。
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春ウコンと秋ウコンの違い

日本でウコンといえば沖縄産のものがメジャーですが、インドや台湾など海外から輸入されてくるウコンもありますので、品質の良いものを見極めたいですね。なんと、ウコンには類似種が1,000種あるともいわれているのですが、一般に普及している、日本名で『キョウオウ』と呼ばれる春ウコンと、『ウコン』と呼ばれる秋ウコンの2品種の違いについては、次のようになっています。

外見の特徴の違い

違いを見分ける上で、外見は大切です。花と葉と根茎の3つの部分を見ます。

まずは花についてです。ウコンの花の色、それは黄色です。一見、一番上についているピンクや白が花だと思われがちですが、これは花ではなく、実は葉が変形したものなのです。
ウコンは一般の草花とは違い、花軸のまわりに薄い緑色の葉が重なり合ってついていて、上から見ると鱗(うろこ)のようにも見えます。この葉は40枚くらいあって、葉のひとつひとつの中に黄色い花が包まれるようについています。
花のように見える頂上の葉がピンクっぽい色をしているのが春ウコン、白色なのが秋ウコンです。花軸については、根茎から直接、独立して出ているのが春ウコンで、一番太い茎の中央から出ているのが秋ウコンです。
そして、開花時期にも違いがあります。春ウコンはだいたい4月から5月にかけて花が咲き、秋ウコンは夏から秋の初め頃に咲きます。

葉の違いは、葉の裏側に毛が生えているか、いないかでわかります。毛が生えているのは春ウコン(キョウオウ)で、葉の裏がザラザラした感じです。逆に毛が生えていないのが秋ウコン(ウコン)で、葉の裏はツルツルしています。

次は生の根茎の違いです。外皮については、春ウコンは新鮮なうちは白っぽいまたは黄色っぽいのですが、時間が経つにつれ薄い褐色になります。秋ウコンはもともと薄い褐色をしていて、時間が経つと色が濃くなります。まれに赤みがかったものもあります。
中の色については、春ウコンは真っ黄色で、秋ウコンは橙色です。しかし、どちらにも色の濃淡はあります。また、秋ウコンの橙色は黄色ととらえられることがあるので、気をつけたいところです。

そして、最大の特徴は味の違いです。春ウコンは、強弱はありますが必ず苦味があります。いっぽう秋ウコンには、苦味はありません。

ウコンの飲み方と利用法

ウコンを薬用としてみた場合の、利用の仕方について。生のウコンの根茎、お茶の飲み方や、葉の利用方法を紹介します。

生の根茎の飲み方

生のウコンを利用するのが最も効果的です。生のウコンの根茎をどういうふうに使うのかというと、一般的には、おろしがねで擦りおろしたものを飲みます。この時、擦ったウコンをガーゼなどに包んで汁だけを飲むのではなく、全て飲むようにします。なぜなら、汁だけだとせっかくの成分の大半が失われてしまうからです。

飲み方は、お湯の中に擦りおろしたウコンを入れ、よくかき混ぜてそのまま飲めばよいです。これを食後に飲みます。
量はどれくらいかというと、一日に10グラムの生の根茎を摂取します。太さは親指ぐらい、長さは5センチぐらいの根茎で、だいたい10グラムですが、これを三等分にして、毎食後擦りおろして飲みます。会社勤めなどで昼食後に飲めない人は、二等分にして朝・夕食後の二回でも大丈夫です。

一般的にウコンをお茶として飲む場合、青い葉ではなく、根茎を使います。ショウガのような根茎そのものを薄くスライスしてよく乾燥させ、煎じたり粉末にしたりして飲みます。また、現在では手軽なウコンの粉末が市販されています。

葉の利用法

ウコンの葉は一般的に、入浴時に利用するのがよいとされています。ウコンの葉を使った薬浴です。体が温まり湯冷めもしにくく、疲労回復やリラックスに効きます。

収穫した葉を陰干しにして保存しておきます。手ぬぐいなどの布を半分に折って袋にして、10センチほどの長さに切ったウコンの葉を、その中に半分くらいまで入れて、お湯の中に入れます。色が出たらお湯から出して入浴します。
葉の量によっても違いますが、これで3回くらいは使えます。

粉砕した葉で作られた入浴用の商品もありますので、ウコンが手に入らない人はこういったものを利用するとよいでしょう。