活性酸素を除去できるか?

Question

ウコンには、活性酸素を除去する作用があると聞きましたが、本当でしょうか?

Answer

生体が活発に動いて活動しているとき、人体では「活性酸素」(フリー・ラジカル) が急増しています。活性酸素とは、物質を酸化させる力が異常に強い酸素分子のことで、人体ではほどほどに必要とされているものの、過剰に生じると悪い方向に向かいます。
年齢が若いうちは、少々の活性酸素が出てきたところで、生体がただちにそれを消去する「抗酸化作用」を発揮してくれますが、年齢が高くなると、活性酸素をうまく処理できなくなります。
成人病や老化の原因につながる物質として活性酸素は敬遠されがちです。
慢性のリューマチや、喘息にかかったときなど、活性酸素が盛んに出てきて、生体を阻害する因子として作配している、という報告もなされています。
胃腸疾患の例では、活性酸素が出て胃腸の粘膜を損傷しているという説もあり、「胃炎」で苦しんだり、また「胃潰瘍」ができるのは、活性酸素が多量に出ているからではないかと疑われています。活性酸素が万病のもとになっている…と警告する専門家も増えています。
活性酸素はまた、細胞中の遺伝子(DNA)を傷つけることとが確認されています。

遺伝子が傷つくと、細胞を複製する段階でエラーが生じて、正常な細胞が作れなくなりますが、それがガンの発生につながる原因の一つと考えられており、活性酸素を消去すればガンの予防につながると考えれています。
活性酸素はまた、代謝作用に欠かすことのできない酵素を破壊して、その機能を失わせてしまう厄介物と見なす学説もあります。
酵素は、人体にとって欠かすことのできないもので血管内で生じる活性酸素を取り除くことさえできれば、動脈硬化の予防につながり、老化を防止できると言われます。

なお、活性酸素を除去する栄養素としては、「ビタミンE」や「ビタミンC」が有力視されていますが、ある種の生薬にも活性酸素を除去する成分が含まれていると言われ、ウコンではおもに精油成分が抗酸化作用に働きを示すと考えられています。
ビタミンEは、生体に有害な過酸化脂質の生成を防ぐと同時に、細胞膜の大切な構成成分になっているリン脂質から作り出される「プロスタグランジン」という物質を生成する手助けもしています。プロスタグランジンは、血管拡張作用を持ち、かつ「高血圧症」の予防に役立ち、動脈硬化を防ぐ効果があります。
また、ビタミンEの吸収を高めるのに、ビタミンCが関与していることがわかっており、ビタミンE とCは、常に連携しながら、動脈硬化や高血圧を防いで、人体の若々しさを保つことに働いています。

ウコンの活性酸素除去に関する作用としては、ビタミンE」や「ビタミンC」のように直接的に作用していなくても二次的に効果があるのではないかと考えれています。

ガン予防効果

Question

ウコンのガン予防効果をあちこちで目にしたり、耳にしたりしますが、実際ガンへの効果、作用はどうなのでしょうか?

Answer

ガンについては、さまざまな医学的見解、民間療法的見解がありますが、基本的にガンが誘発される原因として、一説に「発ガン二段階説」という説があります。
ガンのできる過程では、第一段階でガン化のきっかけになる「発ガン・イニシエーター」(発ガン開始要素) があり、第二段階ではガン化を促す「発ガン・プロモーター」(発ガン促進要素) が作用すると考えられています。
発ガン・イニシエーターとは、細胞がガン化に向かうような遺伝子の変成を起こさせるものです。そして、発ガン・プロモーターとは、発ガンの開始を受けた細胞をガンにまで発展させていくものです。

タバコは発ガン・プロモーターとなる物質を多く含みますが、先天的に肺ガンになりやすい体質であっても、タバコを吸わなけ
れば、発ガン・プロモーターの後押しがないためにガンにはなりにくいのです。

また、先天的にガン化の変性を受けていない細胞に対しては、多量の発ガン・プロモーターが加わったとしても、なかなかガンにはなりません。お尻からも煙が出るんではないかというほどたくさんのタバコを吸うヘビースモーカーであっても、肺ガンにならない体質の人はいくらでもいます。

全ての人がガンになんかなりたくありませんが、先天的にガン化のイニシエートを受けた細胞を生まれ持っている人は、遺伝子治療をするなどして、変性された細胞を処置すべしないかぎり、発ガン・イニシエーターを防止する術はありません。しかし、実際問題として、遺伝子治療には難しい問題がたくさん残されていて、現段階では医学界といえども安易に手をつけることができません。
したがって、ガンを予防したいのであれば、現時点では研究が発ガン・プロモーター抑制に頼ってガン化を食い止める方向に進まざるを得ないのです。

生薬の中には発ガン・プロモーター抑制を持っている植物がいくつか認められています。そのうち、最も有効な薬理作用を有していると見られている生薬がアシタバですが、またイヌトウキにも強い発ガン・プロモーター抑制が含まれていることがわかっています。
アシタバのガン抑制効果はこちらに詳しい作用が紹介されています。
そしてまた、ウコンにも発ガン・プロモーター抑制があることが証明されています。したがって、発ガン・プロモーター抑制効果を発揮すると考えられているウコンを常用すれば、ガンになりにくい体質になることは間違いありません。
しかし、ガンにかかった後からいくらウコンを飲んでも延命効果しかなく、ガンが治ることもありえません。
ウコンはガンの治療だけに使うものではなく、むしろ発ガン・プロモーター抑制として予防に用いられる生薬です。
ガンを抑制するためにウコンを使うのがもっとも効果的です。

老化防止

Question

ウコンに老化を遅らせる作用があると聞きましたが本当でしょうか?

Answer

「老化」現象は、誰にも平等にやってきます、当然、人にとって老化の到来は究極的には避けられない世界で、やむをえない人生の到達点です。
老化の過程でいちばん問題になるのは「動脈硬化」です。端的に言えば、動脈硬化とは「血液の浄化が潤滑に働かなくなった状態」です。血液の浄化がうまくいきさえすれば、血液中の脂質やコレステロールの数値を低下させることはもちろん、血小板の凝縮を抑制したり、カルシウム括抗作用によって血液の流れを良好にしてくれます。
その逆に、動脈硬化のために血液の流れが悪くなると、いろんな臓器の障害を誘発します。ある特定の臓器に障害が起こつてくるのは、動脈での血の流れが悪くなるからで、その典型的な症状が脳内で動脈硬化を起こして血流が途絶える「脳梗塞」です。脳梗塞は脳の細胞を壊死させて、しだいに「ボケ」につながり、やがて運動障害を招きます。

「動脈硬化症」と血圧の間には、一定の相関関係があって、高血圧の状態が続くと、動脈硬化が進行します。したがって、血圧を調整できれば、動脈硬化の進行も同時に防ぐことが可能です。

もし若々しさを保って生きたいのであれば、動脈硬化をなるべく少なく、かつ遅らせることが肝要です。
「人は動脈硬化とともに老いる」という言葉がありますが、動脈硬化が進行していくと、あらゆる臓器で血液障害が生じて、細胞がしだいに活性化を失い、老化への道をひたすら突き進むことになります。
いつまでも元気で長生きしたいと願えば、あらゆる方法を駆使して、動脈硬化を遅らせることに全力を傾注しなければならないでしょう。動脈硬化が進むことなく、全身の血流をきちんと保っていけば、生体上のアンバランスが生じることもなく、年老いても肉体の若々しさを発揮でき、実際の年齢より若さ溢れる体力を築くことができます。
一般的なわかりやすい言い方をすれば、血液が動脈の中をさらさらと流れていれば若さを保てるわけで、どろどろの血液では動脈硬化につながります。血流をいかにして正常に維持できるかどうかが、すべての臓器を健全に働かせるための基本的条件になります。中国医学では、ウコンは「狭心症」や「脳血栓」などといった心臓および血管系、いわゆる循環器系の疾病に効果があるとされてきました。
ウコンは、若々しさや老化を遅らせるための作用があるというわけです。

血圧をさげることができるか?

Question

ウコンは心臓病に薬効効果のある生薬と言われますが、どのような働きで心臓の健康を守っているのでしょうか。はたして、ウコンには血圧を下げる働きがあるでしょうか。

Answer

骨とともに、人体の骨格を構成している「筋肉」は、細胞内にカルシウムイオンが取り込まれることで収縮を起こします。言い換えれば、血管の壁を作っている「平滑筋」という筋肉が収縮すると、末梢血管が収縮して「血圧」を上昇させてしまいます。
血圧を下げる薬の一つに「カルシウム桔抗剤」がありますが、この薬剤には血管壁の平滑筋へのカルシウムイオンの流入を抑制する括抗作用があるため、末梢の血管を緩めて拡張させ、血管の流れを潤滑にする働きを示します。血流の循環が良好になれば、とうぜん血圧の上昇が抑えられて、血圧は下がってきます。
心臓は2個のポンプからできていて、血液は絶え間なく心臓の中を通過しています。血圧とは血液が血管内を流れるとき、血管内壁に当たる圧力のことにほかなりません。血液が左心室および右心室から出て心臓が最も縮んだ「収縮期」では動脈に血液が流れて圧力を受けるので「最高血圧」(最大血圧)を示し、動脈に圧力のかからない心臓の「拡張期」では「最低血圧」(最小血圧)を示します。最高血圧が160mmHG(水銀柱) 以上、最低血圧が95mmHG以上と高い状態であれば「高血圧症」です。最高血圧が100mmHG以上なら「低血圧症」です。血圧は体調その他のもろもろの条件によって絶えず変化しているので、異常を感じれば、1日のうち何度も測って、自分の血圧の正確な状態を知っておくことが肝要です。

ウコンにはカルシウム括抗剤と同じ作用があるため、中国では高血圧の患者に対して「血圧降下剤」として用いています。また、ウコンは心臓の血流を良好にするので、狭心症や心筋梗塞といった心臓病の予防にも働きを示します。しかも、副作用の心配がないので、安心して長期間の使用に耐えられます。一方、現代医薬品のカルシウム措抗剤も副作用が少ないため、やや安易に多用されている向きがありますが、軽い頭痛、顔のほてり、のぼせ、動惇などといった多少の副作用が出てくるのは避けられません。

コレステロールを下げる作用は?

Question

ウコンには、コレステロールを減らして血液を浄化する作用があるということを聞きましたが本当でしょか?

Answer

ウコンを服用すると、おもにその精油成分が作用して、肝臓での肝細胞が活性化されます。肝細胞の働きがよくなると、肝臓から胆汁がどんどん出てきて、いったんは胆嚢に収められて濃縮されたのち、やがて食物の消化に応じて分泌され、小腸を経て大腸を通って体外に排出されます。
この胆汁を構成する成分に「コレステロール」が多く含まれているので、胆汁としてコレステロールを体外に出していけば、人体でのコレステロール値は必然的に下がってきます。したがって、コレステロール値が高い人は、人体が消化・吸収できない植物繊維とか、コンニャクなどをウコンと併せて食べておけば、コレステロールが人体で分解できないセルロースに吸着されて、胆汁が体外へと排出される結果、血液中のコレステロール値を下げることになります。
こちらには、コレステロールを下げる食品についての紹介がありますので参考にするといいでしょう。

疲労回復の効果はあるの?

Question

少し疲れて体調が思わしくないときや倦怠感が強いときなど、ウコンを飲んで害になることはありませんか。また、ウコンを服用すれば、疲れを解消することは可能でしょうか?

Answer

疲れの原因というのは、さまざまな毒素が人体の中に滞って、「肝臓」での基本的な解毒機能が低下したり弱くなることです。疲労の原因になっている毒素をいち早く分解すれば疲れが取れるので、肝細胞の働きを活発にしてくれるウコンを服用すれば、血液の循環を良くして、毒素を分解して疲れを取り去ってくれます。
ウコンには消化器系の働きを活発にする薬効が認められていると同時に、一方では血液の流れを良好にして動脈硬化を抑制する作用もあり、「心臓」を取り巻いている冠動脈を拡張したり、また血圧を下げる働きも示します。
ウコンは、肝臓および心臓の調子を整えてくれる「肝心かなめ」の生薬ですから、これを飲んで疲れが取れることはあっても、疲労が大きくなることはありえません。したがって、からだが弱っているときにウコンを飲んでいけない理由はありません。
むしろ積極的に摂るべきでしょう。

胸焼けは解消できる?

Question

疲れがたまって食欲が減退したとき、油っこい料理は見るのも苦痛ですが、なぜ食欲わかいないのでしょうか?また、脂肪分や糖分の多いの食べ物を摂りすぎると、胸やけがして、胃腸薬を飲みたくなりますが、ウコンを飲めば、胸やけを解消できて、食欲を増進させることは可能でしょうか。

Answer

体力が弱ると、生体が「脂質」を吸収しにくくなります。夜中などに、勉強をしたり、仕事をするときなど、甘い物とか、アルコール類が欲しくなるのは、ブドウ糖や果糖といった単純な構造の「糖質」を摂取するほうが早く栄養分を吸収できて、代謝エネルギーを作りやすいからです。
疲れたとき、油物の料理を見るのもいやになり、甘い物とか酒が欲しくなるのは、短時間で分解して簡単に吸収できる栄養素が糖質のブドウ糖や果糖だからです。
一方、脂質という栄養素は、生体に蓄えるには都合よくできていますが、それを代謝作用で異化する過程では、糖質の2倍以上のエネルギーを必要とするので、その分解・吸収の過程において消化器系に大きな負担をかけてしまいます。
したがって、からだが疲れて消化器官が弱っているときには、からだが脂肪分の多い食べ物を受け付けてくれません。これは、ごくごく自然な体の仕組みです。
ウコンは胆、汁の分泌を克進させます。胆汁は脂質の消化には不可欠な物質で、その消化・吸収を促進します。
つまり、胃が常時むかむかしている人が定期的にウコンを服用すれば、胸やけを軽減または、解消することができますが、そもそも日常の食事で脂肪の多い食べ物を過剰に摂らないように制限することのほうが重要です。
味覚の習慣は地域と時代によって大きく異なりますが、50数年前の子供達は、油で揚げたおかずを食べる機会がそれほど多くありませんでした。そもそも、肉そのものを口にすることが少なく、魚を煮たり焼いたり、あるいは生のままで、どちらかと言えば、肉類より海の幸を多く食べてきたし、野菜類を主要なおかずにしていました。

日本人の伝統的な味の一つにアミノ酸味があります。すなわち、コンプ、カツオブシ、イリコの煮干し、シイタケなどでダシを取り、醤油・酢・砂糖・塩・味噌などを使って、料理に味付けしていました。ところが、最近の食べ物がどのように変化したかと言うと、とくにアメリカ直輸入のファーストフード店が若者たちの人気を集めていて、そこでの食べ物はハンバーガーをはじめ、フライドチキンヤフライドポテトなど、油で揚げた脂肪を含む食品が主力です。また、インスタントラーメンでの味の引き立て役を務めている油にはラードが使われています。近年の日本人の味覚は、醤油味からソース味へと明らかに好みが変わつてきました。青少年時代なら脂肪味の食べ物でも消化・吸収が容易でしょうが、高年齢になつてなお脂肪昧の食事を続けていると、例外なく「脂肪過多による肥満」を招きます。

脂肪太りは好ましくない傾向で、とくに内臓での脂質の蓄積は大問題です。アメリカ人での肥満の多くは、子供時代のそうした食習慣に起因しており、皮下脂肪による太り方とは異なって、内臓に付着した脂肪で太ってくるのです。アメリカでは「ジャンク・フード」の是非が社会問題化して、政治の大きなテーマにもなっています。

アメリカ人の中には自分たちの食文化を忌避して、日本食を試みる人も増えていますが、こうした傾向は自分たちの食生活への反省に基づいています。しかし、いったん身についた味覚の習慣はそう簡単に変えられるわけもなく、もはや彼らの胃袋は絶え間なく食べ続けることを生理的に要求する状態になつています。
近年の日本人の若者における食生活の結果をみますと、「心筋梗塞多発国」のアメリカ人よりもコレステロール値が高くなり、若くして成人病にかかりやすい体質が顕著になりつつあります。従来は幸運にして日本食のおかげで太ることが抑えられてきたものの、人体が太古から受け継いできた脂肪を蓄積する仕組みが強く働く時代になって、日本人は脂質を蓄えやすい体質になったという説が出てくるほどです。
ウコンを服用すれば、胃のむかむかが止まり、食欲が増進されますが、それ以前に、胸やけを起こすような油で揚げた食べ物を多く摂らない食生活に改善するほうがはるかに重要です。

糖尿病への作用

Question

国民病とも言われ急増している糖尿病に対してウコンの薬効が取り上げられていますが、はたしてインシュリンの代わりになる働きがあるのでしょうか。

Answer

人間の体が必要とするエネルギーは、食物中の成分を通して得られますが、三大栄養素のうち、糖質は肝臓で「ブドウ糖」(グルコース)を作り、からだを動かしたり、脳を働かせるための必要なエネルギー源になっています。
つまり、血液中には常に一定量のブドウ糖が含まれていて、活動するためのエネルギーはブドウ糖を通して獲得されますが、エネルギーとして使う必要のない余分な糖質は、とりあえずグリコーゲンという別の糖質に変えられたり、または脂質に変換されて、人体に蓄えられます。

人体は必要に応じて膵臓の「ランゲルハンス島」から「インシュリン」というホルモンを出し、それが生体のさまざまな組織におけるブドウ糖を取り込んだり、またブドウ糖を燃焼させて糖利用を促進させ、血液中のブドウ糖である「血糖」(血液中に含まれるグルコース) を減少させる働きをしています。すなわち、血糖が多すぎれば肝臓にこれを摂取させ、グリコーゲンに変えて蓄えることで血糖を下げるとともに、肝臓内のグリコーゲンの分解およびブドウ糖びの放出を抑えてくれます。

インシュリンは生体において重要な働き、作用をしているだけに、これが欠乏すると、人体にとって絶対的な必需品を失うに等しい大痛手となります。

糖尿病とはインシュリンというホルモンの欠如またはその作用不足によって生じる病気ですが、本病は「Ⅰ 型糖尿病」と「Ⅱ型糖尿病」とに分けられます。Ⅰ型糖尿痛患者では、膵臓からインシュリンが出なくなります。したがって、必ずインシュリン注射を必要とするので、これは「インシュリン依存症」。
残りの大多数はⅡ型の糖尿病患者です。型糖尿病はインシュリンがまったく出ないのではなく、必要なだけのインシュリンが出ないとか、インシュリンが正常に働いてくれない状態なので、これは「インシュリン非依存症」です。
Ⅲ型糖尿病は生活習慣病の最も代表的な症例ですが、わが国ではⅢ型糖尿病がものすごい勢いで増加しています。そのほか、糖尿病の予備軍も同様に急増しています。
正常な人と糖尿病のちょうど境目にいる人たちを「境界型糖尿病」と呼んでいますが、このグループが糖尿病患者の約2倍以上もいます。

糖尿病がなにより怖い点は、からだの抵抗力がなくなって、頭のてっぺんから足先まで、あらゆる部位に「合併症」が生じてくることです。
糖尿病の最大の敵は「肥満」ですから、太った人が正しい食事制限をして、標準体重の近くまで減量すれば、糖尿病の状態はずっと改善されます。それにもかかわらず、近年は、肥満が原因で成人病にかかる人が急増するばかりです。
若年層における成人病は、将来の大きな社会問題となることでしょう。小学生がインスリンを打っている姿も珍しいものでなくなってしまった昨今は、異常です。

人が生きていくには、いろんな栄養素を摂取していく必要があるとはいうものの、現代社会では栄養の過剰摂取が主要な原因となって、糖尿病患者を大量発生させているのです。飢えることのない時代だからこそ、栄養過多を避け、日々の食事では豊から質への転換を図り、必要な栄養分だけを摂取することが健康上の大切な心がまえとされます。
なお、ウコンには血糖を直接的に抑制する作用はないようです。ただし、ウコンには脂質を燃焼させて分解する脂質代謝の異化作用があるので、生体に蓄積される脂肪を少なめに抑えることができます。
したがって、脂質の蓄積によって生じる動脈硬化を遅らせる役目とともに、ウコンは糖尿病の抑制に関与しており、二次的な予防に役立っていると言えます。
仮に糖尿病にかかっていたとしても、二次的に起こる脂質代謝での異常をコントロールすることで、その治療に好影響をもたらすことに期待できるでしょう。

肝炎は治る?

Question

肝炎ウイルスに感染した場合、肝硬変から肝臓ガンに移行すると聞いていますが、ウコンに肝炎ウイルスを退治する薬効は期待できるのでしょうか?

Answer

現在、明らかにされている「ウイルス性肝炎」には、A、B、C、D、Eの5種類です。「B型」および「C型」の肝炎ウイルスに感染した場合にのみ、「肝臓ガン」に進行すると見なされています。
世界におけるガンのデータをつぶさに検討してみると、肝臓ガンはB型またはC型の肝炎ウイルスに感染した結果として生じる腫瘍と見なされています。
わが国で問題視されている肝炎ウイルスもまたB型およびC型で、両者ともに血液を介して感染しますし、唾液や精液からも移る可能性があります。
B型およびC型の肝炎は、両者とも慢性化します。「慢性肝炎」では、肝細胞の破壊がそれほど多く起こりませんが、ゆっくりと進行するため、肝機能障害が長く続いて、門脈の周辺や中心静脈が線維で結合される結果、肝臓がしだいに硬化され、やがて「肝硬変」を招いて、その過程で肝臓ガンが発生します。

「A型」はウイルスが水や食物といっしょに口から侵入してくる経口感染で、昔からあった流行性肝炎ですが、わが国では発症数が著しく減少しています。
A型に感染すると、脱力感を感じたり、黄痘が出たりしますが、ほとんどは「急性肝炎」で終わることが大半で、A型肝炎で慢性肝炎から肝臓ガンに至ることはまずありえず、正しい治療をすれば命を失うことはありません。
A型は一度、感染すれば「終生免疫」をつけて、再感染することはありません。急性肝炎の場合、肝細胞に肝炎ウイルスが侵入してくると、生体での免疫機能が働いて、ウイルスを異物として取り除こうとするリンパ球の働きによって、ウイルス感染を受けた肝細胞が破壊されるために肝炎が起こります。

「E型」はA型にも似たウイルスで、北インドやネパール周辺、またゴビ砂漠やモンゴルに見られるタイプで、日本には存在しない型です。ただし、昨今は、国境を容易に越えやすくなっており、国境の不明確なボーダーレス社会と化しているので、日本人がその方面に旅行したとき、まれに感染を受けて、A型肝炎に似た急性肝炎を起こす例があるので、あながち無視もできません。
E型もA型と同じく経口感染です。大便の中にウイルスが排泄されるので、大便に汚染された水さえ飲まなければ、A型やE型に感染することはありません。

「D型」も非常に少ないウイルスで、日本ではわずかしか例がありません。
D型は単独では存在せず、B型と量感染していますが、どのような経路で感染するのかわかっていません。遺伝的に肝臓ガンを懸念する人が、発病以前になんとかこれを予防したいという願いから、着目しているのが生薬のウコンです。
ウコンに発ガンの促進を抑制する薬効があると考えられているからですが、そうした働きがわかってきたのはここ20数年くらいの間です。
したがって、肝臓病患者にウコンを飲ませていけば、肝臓ガンになりにくい体質に改善されるのではないかと期待されているわけです。しかし、ウコンによるガン化抑制の薬効は、まだ完全に証明されている問題ではなく、現段階では可能性を持っているとしか言いようがありません。
とはいうものの、ウコンが有する発ガン促進物質を抑制する働きによって「慢性肝炎1 肝硬変1 肝臓ガン」に進む過程で、ガン化を食い止めることが期待されており、ただいま研究が進められている段階です。

肝臓という臓器は、消化器の働きを誘発するために胆汁を作り出すことをはじめ、必要に応じて、生体に吸収された栄養素を同化したり、貯蔵したり、害になるものを解毒するなど、人体が生命を維持していくうえでの不可欠な、ありとあらゆる生化学処理を営んでいます。
また、ウコンの薬効の一つに、胆汁分泌完進作用がありますが、ウコンのこの働きが肝細胞を活性化させ、さらに肝臓の機能を強化してくれるので、とうぜん肝臓病の治療に対していい結果を招くと考えられています。肝臓は「沈黙の臓器」と言われるとおり、その異変になかなか気のつきにくい一面がありますが、人体の総合化学工場に喩えられる臓器ですから、大切にしなければなりません。

二日酔い防止

Qestion

ウコンで2日酔いを防げるか?
年齢のせいか、酒席翌日の二日酔いが抜けきれずに因っています。酒席前にあらかじめウコンを飲んでおけば酒の酔いを早く取り除けるとのことですが、二日酔いが本当に解消できるのでしょうか。また、酒を飲んだあとにウコンを飲んで二日酔いが取れるでしょうか。

Answer

テレビCMの影響からか?ウコンは専ら「二日酔い」を軽減するための商品だと思っている人も多いことでしょう。まず、お酒(アルコール)を飲むと、アルコールを分解する「酵素」の働きで「アセトアルデヒド」に変化し、酢酸を経て、最終的には水と炭酸ガスに変わっていきますが、この一連の操作は肝臓で行なわれています。
なぜ二日酔いが起こるかというと、端的に言うと、アセトアルデヒドが蓄積されるからです。日本人にはアセトアルデヒドを分解する酵素を少ししか出せない人がわりと多く、また分解酵とMそ素をほとんど持たない人もいます。
お酒が全く駄目な人は、正月の日本酒をちょっと口にしただけで酔っぱらって千鳥足になったり、奈良漬を一切れ食べただけで顔を真っ赤にしてふらふらになりますが、これはアセトアルデヒドを分解できずに、体内にアセトアルデヒドのままの状態でとどこおってしまうからです。こんな人は、飲み会でも大抵、烏龍茶オンリーです。

しかし、アセトアルデヒドを分解する酵素が少ない人であっても、ウコンを飲むと酵素が誘導されるため、分解力が高まって、酒に酔いにくくなります。酵素をぜんぜん持たない人がウコンを飲んでもほとんどどうにもなりませんが、ある程度の酵素を持っている人であれば、ウコンを飲むことで肝臓の細胞が活性化され、分解酵素が活発に働いて、肝臓での解毒機能が高まり、アルコールとアセトアルデヒドの分解が活発化し、その代謝物を体外に素早く排出できます。したがって、酒を飲む前であれ、飲んだあとであれ、ウコンを服用しておけば、二日酔いが素早く解消されます。
ちなみに、アルコール飲料として飲まれているものの主成分は「エタノール」です。エタノールは、「エタノール→アセトアルデヒド→酢酸→水」という過程で代謝されますが、アルコールの代謝とはこの作用のことを言います。コンビニやスーパーで売っているウコンの力はそれなりにお酒を飲む人用につくられているのです。