ミネラル成分について

Question

ウコンには、鉄分、リンやマグネシウムまでもが豊富に含まれているようですが、ミネラル類は具体的にどのように作用するのでしょうか?

Answer

「鉄分」は赤血球のひとつで酵素を運搬する「ヘモグロビン」を作る大切な役目を担っています。酸素を運ぶヘモグロビンがなければ、ほかの栄養分がどんなに十分であっても、それを燃やしてエネルギーに変えていくことはできません。
微量ではあっても、鉄分は人体に欠かすことのできないミネラルです。
鉄分が不足すると、貧血症状だけでなく、疲れやすくなったり、無気力になったり、怒りつぼくなったり、物忘れをよくするようになります。鉄分を多く含む野菜にはホウレンソウやパセリがありますが、ウコンでの含有量はそれらをはるかに凌駕しており、毎日10g程度のウコンを服用するだけで必要な鉄分が十分に補給できます。rリン」はカルシウムと結合して「リン酸カルシウム」として骨や歯を構成しており、人体には必須栄養素となっています。
カルシウムとのバランスが非常に大切です。カルシウム不足のとき、リンだけを過剰に摂取しすぎると、リンと結合したカルシウムが対外に排出されるため、ますますカルシウム不足になるということがあります。
ウコンは、カルシウムも効率よく摂取することができます。
リンはまた、核酸のDNAを構成している婁な成分でもあります。ウコンにはリンも多量に含まれています。「マグネシウム」はカルシウムの働きを補佐するための人体にとって必須成分ですが、両者はバランスよく摂取することが大切です。
マグネシウムの約6割は骨の中に含まれていて、骨と骨とをつないで、これらを円滑に動かすための軟骨組織の重要なミネラルとして位置づけられています。
そのほか、マグネシウムは神経での情報伝達に役立ったり、さまざまな酵素の働きを助ける仕事もこなしており、人体にはやはり欠かせない成分です。ウコンにはマグネシムもたっぷり含まれています。バランスのとれたミネラルを摂取したいのであれば、ウコンは最適です。

ウコンでカルシウムは足りるか?

Question

カルシウムの重要性は言うまでもありませんが、ウコンを服用するだけでカルシウムを十分に摂取できるでしょうか?

Answer

「カルシウム」は人体の必須ミネラルの一つで、その99%は骨や歯の中に存在しています。そして、残りの1%程度が血液の中を巡りながら、筋肉を収縮させたり、心臓を動かすために働いています。
骨はカルシウムの貯蔵庫のような役割を果たしていて、人がどんなに年を取っても骨の新陳代謝が続いているわけですから、血液中のカルシウム濃度は常に一定に保っていなければなりません。
ところが、生体中のカルシウムが不足してくると、血液が骨の中のカルシウムを奪って、骨ががすかすかになる「骨粗鬆症」を招きます。ミネラル類はからだの外部からしか摂取できない栄養素で、なかでもカルシウムはとくに必須の成分ですが、日本人の食生活ではとくにカルシウム不足になりがちなので、注意を怠らず補給する必要があります。

ところが、カルシウムを過剰に摂取しすぎると、腎臓で溶かして体外に排出すべき物質を尿の中に溶かし出せなくなって、尿管に処理しきれないカルシウムが沈澱して「尿路結石」を引き起こすおそれが出てきます。ミネラル類は薄い水でも溶けるとはいうものの、過ぎたるは及ばざるがごとしで、カルシウムは不足しても過剰すぎても問題を生じます。
ちなみに、こちらのウコンには、とくにカルシウムがたっぷり含まれていて、日本食品分析センターの分析結果によると、カルシウム含有量の多い野菜として知られるホウレンソウの約3倍も入っています。しかし、どんな栄養素であれ、1つの食物から摂るのではなく、カルシウムもまたいろんな物を食べて幅広く摂取することが肝心です。全体のバランスの中で考えることおが大切です。

ウコンに含まれるカリウムについて

Question

ウコンには、カリウムが豊富に含まれるそうですが、血圧を下げる作用はありますか?

Answer

腎臓が正常に働いていれば、「カリウム」はたくさん摂取しても、生体に不必要な余分のカリウムは、腎臓からどんどん尿となって排出されれます。余分な塩分なども尿と一緒に排出されるため、血圧が高い人は、カリウムを積極的に摂取することで高血圧を改善することができます。
芋類は高血圧を撃退する栄養素が豊富で紹介されているとおり、芋類には、カリウムがたくさん含まれるために血圧を下げる作用がある!と紹介されています。

カリウムは、芋類、野菜や果物に多く含まれていますが、ウコンにはとくに多量に含有されています。日本人の食生活はとかくカリウム不足になりがちなので、ウコンで補給するのもいいでしょう。

ただし人工透析を行っている「腎不全」患者さんは、カリウムが尿の中に溶け出せなくなって、カリウムのままで血中に滞溜します。カリウム過剰症では「尿毒症」を生じるので、腎臓に障害のある「腎臓病」患者はカリウム過剰にならないことを気遣いながらウコンを服用しなければなりません。摂取する量に十分に注意します。ウコンを摂取する際には、事前に主治医にどのくらいの量を摂取してもいいかを聞いてから服用するようにします。腎不全の場合、カリウムを大量に摂取すると、心臓麻痺を起こして命にかかわるためです。