コレステロールを下げる作用は?

Question

ウコンには、コレステロールを減らして血液を浄化する作用があるということを聞きましたが本当でしょか?

Answer

ウコンを服用すると、おもにその精油成分が作用して、肝臓での肝細胞が活性化されます。肝細胞の働きがよくなると、肝臓から胆汁がどんどん出てきて、いったんは胆嚢に収められて濃縮されたのち、やがて食物の消化に応じて分泌され、小腸を経て大腸を通って体外に排出されます。
この胆汁を構成する成分に「コレステロール」が多く含まれているので、胆汁としてコレステロールを体外に出していけば、人体でのコレステロール値は必然的に下がってきます。したがって、コレステロール値が高い人は、人体が消化・吸収できない植物繊維とか、コンニャクなどをウコンと併せて食べておけば、コレステロールが人体で分解できないセルロースに吸着されて、胆汁が体外へと排出される結果、血液中のコレステロール値を下げることになります。
こちらには、コレステロールを下げる食品についての紹介がありますので参考にするといいでしょう。

疲労回復の効果はあるの?

Question

少し疲れて体調が思わしくないときや倦怠感が強いときなど、ウコンを飲んで害になることはありませんか。また、ウコンを服用すれば、疲れを解消することは可能でしょうか?

Answer

疲れの原因というのは、さまざまな毒素が人体の中に滞って、「肝臓」での基本的な解毒機能が低下したり弱くなることです。疲労の原因になっている毒素をいち早く分解すれば疲れが取れるので、肝細胞の働きを活発にしてくれるウコンを服用すれば、血液の循環を良くして、毒素を分解して疲れを取り去ってくれます。
ウコンには消化器系の働きを活発にする薬効が認められていると同時に、一方では血液の流れを良好にして動脈硬化を抑制する作用もあり、「心臓」を取り巻いている冠動脈を拡張したり、また血圧を下げる働きも示します。
ウコンは、肝臓および心臓の調子を整えてくれる「肝心かなめ」の生薬ですから、これを飲んで疲れが取れることはあっても、疲労が大きくなることはありえません。したがって、からだが弱っているときにウコンを飲んでいけない理由はありません。
むしろ積極的に摂るべきでしょう。

胸焼けは解消できる?

Question

疲れがたまって食欲が減退したとき、油っこい料理は見るのも苦痛ですが、なぜ食欲わかいないのでしょうか?また、脂肪分や糖分の多いの食べ物を摂りすぎると、胸やけがして、胃腸薬を飲みたくなりますが、ウコンを飲めば、胸やけを解消できて、食欲を増進させることは可能でしょうか。

Answer

体力が弱ると、生体が「脂質」を吸収しにくくなります。夜中などに、勉強をしたり、仕事をするときなど、甘い物とか、アルコール類が欲しくなるのは、ブドウ糖や果糖といった単純な構造の「糖質」を摂取するほうが早く栄養分を吸収できて、代謝エネルギーを作りやすいからです。
疲れたとき、油物の料理を見るのもいやになり、甘い物とか酒が欲しくなるのは、短時間で分解して簡単に吸収できる栄養素が糖質のブドウ糖や果糖だからです。
一方、脂質という栄養素は、生体に蓄えるには都合よくできていますが、それを代謝作用で異化する過程では、糖質の2倍以上のエネルギーを必要とするので、その分解・吸収の過程において消化器系に大きな負担をかけてしまいます。
したがって、からだが疲れて消化器官が弱っているときには、からだが脂肪分の多い食べ物を受け付けてくれません。これは、ごくごく自然な体の仕組みです。
ウコンは胆、汁の分泌を克進させます。胆汁は脂質の消化には不可欠な物質で、その消化・吸収を促進します。
つまり、胃が常時むかむかしている人が定期的にウコンを服用すれば、胸やけを軽減または、解消することができますが、そもそも日常の食事で脂肪の多い食べ物を過剰に摂らないように制限することのほうが重要です。
味覚の習慣は地域と時代によって大きく異なりますが、50数年前の子供達は、油で揚げたおかずを食べる機会がそれほど多くありませんでした。そもそも、肉そのものを口にすることが少なく、魚を煮たり焼いたり、あるいは生のままで、どちらかと言えば、肉類より海の幸を多く食べてきたし、野菜類を主要なおかずにしていました。

日本人の伝統的な味の一つにアミノ酸味があります。すなわち、コンプ、カツオブシ、イリコの煮干し、シイタケなどでダシを取り、醤油・酢・砂糖・塩・味噌などを使って、料理に味付けしていました。ところが、最近の食べ物がどのように変化したかと言うと、とくにアメリカ直輸入のファーストフード店が若者たちの人気を集めていて、そこでの食べ物はハンバーガーをはじめ、フライドチキンヤフライドポテトなど、油で揚げた脂肪を含む食品が主力です。また、インスタントラーメンでの味の引き立て役を務めている油にはラードが使われています。近年の日本人の味覚は、醤油味からソース味へと明らかに好みが変わつてきました。青少年時代なら脂肪味の食べ物でも消化・吸収が容易でしょうが、高年齢になつてなお脂肪昧の食事を続けていると、例外なく「脂肪過多による肥満」を招きます。

脂肪太りは好ましくない傾向で、とくに内臓での脂質の蓄積は大問題です。アメリカ人での肥満の多くは、子供時代のそうした食習慣に起因しており、皮下脂肪による太り方とは異なって、内臓に付着した脂肪で太ってくるのです。アメリカでは「ジャンク・フード」の是非が社会問題化して、政治の大きなテーマにもなっています。

アメリカ人の中には自分たちの食文化を忌避して、日本食を試みる人も増えていますが、こうした傾向は自分たちの食生活への反省に基づいています。しかし、いったん身についた味覚の習慣はそう簡単に変えられるわけもなく、もはや彼らの胃袋は絶え間なく食べ続けることを生理的に要求する状態になつています。
近年の日本人の若者における食生活の結果をみますと、「心筋梗塞多発国」のアメリカ人よりもコレステロール値が高くなり、若くして成人病にかかりやすい体質が顕著になりつつあります。従来は幸運にして日本食のおかげで太ることが抑えられてきたものの、人体が太古から受け継いできた脂肪を蓄積する仕組みが強く働く時代になって、日本人は脂質を蓄えやすい体質になったという説が出てくるほどです。
ウコンを服用すれば、胃のむかむかが止まり、食欲が増進されますが、それ以前に、胸やけを起こすような油で揚げた食べ物を多く摂らない食生活に改善するほうがはるかに重要です。