ウコンの服用は、食前がいいか食後がいいのか?

Questioon

ウコンは、食後、食前とどちらで服用するのが適切でしょうか。

Answer

ほとんどの薬類は、食物と同じに胃から生体に吸収されて効きめを現わしてきます。大まかに言えば、胃に入ったあと、小腸から門脈を経て肝臓に入り、そのあと血液系を巡って全身に効いてくる薬が大半を占めています。
したがって、薬を十分に吸収させるには、おなかのすいた食前や食間に「白湯」で飲む方法がいちばん効果的です。白湯はふつう「微温湯」とも言いますが、空腹時にちょっと温かいお湯で薬を飲むと、上部小腸から効率よく吸収されます。薬を十分に吸収させたいと思えば、胃がからっぼのときにお湯で飲めば効きすぎるほど効いてきます。
しかし、現代の西洋医学で使われている薬はそういう飲み方ができません。おなかがすいて、胃に物が何にも入っていないときに薬が入ってくると、胃の粘膜を著しく害してしまうからです。

少し乱暴な表現をすれば、風邪薬を十分に効かせたいと思えば、空腹のときに飲むのが最も効果的ですが、副作用のため胃が大きなダメージを受けてしまうため、現状は仕方なく食後に飲んでいるだけのことです。
想像するよりも薬剤の副作用はきつく、想像以上に症状がでてしまいます。

胃を害する最も顕著な薬は「消炎鎮痛剤」です。消炎鎮痛剤は人体のあちこちの痛みを抑えてくれる薬ですが、かなりの副作用があって、ときには著しく胃粘膜を損傷してしまいます。たとえば、胃を傷害するアスピリンなどの薬は食後に飲まざるを得ませんが、滑稽なことに、痛みを止めたいと思って飲んだ消炎鎮痛薬が、こんどは胃の痛みを引き起こしてしまうのです。
現代の西洋医薬品は特定成分だけを抽出して濃度を高めて使っているので、効きめが鋭く作用して、副作用の危険性がいろいろ出てくるのです。胃腸の痛みはさておき、関節が痛いとか、筋肉が痛いとか、頭痛がするとか、腰の痛みにしても、生理的に痛いという現象はどれも同じで、そうした痛みを止めるには、ほとんど消炎鎮痛剤が使われていて、アスピリンはその代表的な薬剤です。
薬の作用、副作用に関してはこちらがわかりやすいです。

一方、生薬はそのままの形で使うため、薬効として働く成分の絶対量が少なく、薬を十分に吸収させようとすれば、食前もしくは食間に白湯で飲むケースが多くなります。生薬の中にも胃を損傷する種類がなくもありませんが、その多くは胃に大きな負担をかけることはほとんどありません。
したがって、こと生薬系の胃薬に関して言えば、胃の中に食べ物が何も入っていない空腹時に飲む薬として使うことができます。ウコンやガジュツは特定の臓器に限定されず、毒性が少ないため、生体を正常化させる作用を持っていますが、これはまさしく「アダプトゲン」であり、かつ「上薬」に位置される生薬ですから、胃を損傷するどころか、むしろ胃の治療薬として、大いに健胃作用を発揮してくれます。ウコンの安全性もごらんください。

ストレスを軽減することは可能か?

Question

仕事上、ストレスが多くイライラしがちですが、ウコンはこういったストレスを軽減することは可能でしょうか?

Answer

「ストレス」のかかった心身の過労状態とは、「自律神経失調症」の一歩手前で、「交感神経」が非常に緊張している状況です。この過労がさらに進行、または悪化すると、交感神経がまいってしまいますが、だからといって「副交感神経」が高まるわけではなく、両神経ともに疲労してしまいます。
つまり、交感神経が緊張しすぎて不安定な状態が長時間続くと、副交感神経が抑えられたままの不安定な状態におちいり、両神経のバランスを狂わせ、心理的に情緒がアンバランスな状態になります。
交感神経が緊張したままの状態では、興奮した気持で一心不乱に仕事をしたり、やたら戦闘的な気分に駆き立てられます。
心が高ぶったままに無理な仕事を続けると、血圧が上がって心身ともに大きなダメージを受けてしまうのですが、こうした精神の不安が長く続くと、血圧が上がりぱっなしで高血圧が慢性化し、とつぜん「脳出血」を起こしたり、「心筋梗塞」を起こしてしまうことがよくあります。
かっかする気持のまま仕事を続けるのは、体のためには最悪で、たまにはリラックスすることが大切です。リラックスとは副交感神経が緊張した状態ですが、ときどきは交感神経の緊張を休めて、副交感神経のほうにスイッチを入れないと、消化器系での消化・吸収がうまくいかなくなります。
副交感神経を活性化させれば、交感神経の緊張は相対的に抑制する方向に働きます。人が定期的に休みを取らなくてはならない理由は、副交感神経が交感神経を抑えて自律神経を安定させるためです。
副交感神経が優位にならないと熟眠できないのも大切なポイントです。
要するに、交感神経と副交感神経とがたがいにバランスを取り合って、シーソーみたいに上がったり下がったりしているのが健全な状態です。
大きなストレスを受けて、心身ともに疲れ果て、からだが衰弱して何も食べる元気がないときであっても、1部消化管を働かせて活性化すると、副交感神経が刺激されて、自律神経の安定化につながります。

ウコンを飲むと、胆汁の分泌が克進されて、1部消化管がひとりでに活発化するため、過労時でも食欲が出てきます。消化管が活発になると、自律神経のバランスが保持され、抗ストレスに作用するという意味において、二次的に人体の自然治癒力を引き出してくれます。なお、消化管の活性化には、ウコンよりガジュツのほうが有効ですが、作用の強い弱いの差はあっても、両生薬とも胃腸管の運動を活発にしてくれます。
胃腸が活発になると、副交感神経がそれに同調して活発化されます。ウコンが神経やホルモンを直接に刺激することはないものの、消化管が働くことによって、間接的に副交感神経が活性化されます。ウコンを服用すれば、ストレスから生じるさまざまなからだの不調を緩和できる可能性があると考えられます。
ちなみに、近代医学では、交感神経と副交感神経の上がり下がりを薬品によって直接的に刺激しようとしますが、これが効きすぎると必ず副作用の問題がからんできます。神経系の治療に処しては、科学的な医薬品を使うことに慎重を期さなければをりません。

アルコールに漬けてあるウコンの成分

Question

沖縄のウコンの品質がいいことを聞き、ウコンを薄切りにして沖縄産の泡盛に漬けて晩酌がわりに飲んでいます、スライスされたウコンから十分な薬効は、期待できるでしょうか?まtた、飲み過ぎによる弊害はありませんか?

Answer

ウコンをアルコールに漬けると、油に溶ける成分が抽出されますが、アルコール漬けにする理由は、油に溶ける「精油成分」を抽出しようとする手段の一つです。
ウコンの薬効は、精油成分が多くを占めているので、薬効は十分期待できます。
泡盛(蒸留酒) はアルコールが100パーセントの成分ではなく、水分をベースにしているので、とうぜん水に溶ける成分も抽出されます。したがって、スライスしたウコンは、煎じるよりも泡盛や焼酎などに漬けたほうがいろんな成分をじっくりと取り出せます。

害になるかならないかはアルコールの分量によります。アルコールは肝臓で分解されて「アセトアルデヒド」となり、それがさらに中和されて最終的には水と炭酸ガスと水に分かれますが、遺伝的にアセトアルデヒドを分解させる酵素を多く持っている人とわずかしか持たない人とがいて、後者はアルコールを受け付けない体質ですが、日本人にはこの酵素を持たない人が比較的たくさんいます。
アルコールが体質に合わない人は、ビールを一口飲んだだけでも気分を悪くして、歩くことすらままならなくなります。したがって、下戸と言われる人が酒やビールを多量に飲むと、自分の体内で作られている分解酵素ではとうてい処理できない量のアルコールを生体内に入れることになるので、アセトアルデヒドが神経に作用して、頭痛を起こしたり、目まいで頭がくらくらして、立っていることさえ困難になります。

アルコール漬けのウコンによる害が出ることはありませんが、アセーアルデヒドを分解できずにダウンすることになるので、お酒に強くない人は、アルコール漬けのウコン酒は飲まないほうがよく、別の方法でウコンの薬効を取り入れるべきです。
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