国産のウコンといったら沖縄だけでしょうか?

Question

ウコンはは沖縄の特産品だとよく聞きます。また、ウコンは熱帯性植物でもあり、沖縄で栽培したものでないと薬効がないと言われたことがありますが本当でしょうか?

Answer

ウコンはもともと南アジアのインド周辺が原産地です。夏の気温が高い地方でないと薬効成分の高いウコンを得ることができません。ただし、土壌の良否もからんでくるので、ただ単に夏が暑ければいいという条件だけではウコンの薬効は期待できません。気候だけから判断すると、沖縄から奄美地方にかけて、薩摩半島の鹿児島南部から宮崎の日南海岸まで、四国では高知までが日本でのウコンの栽培適地とされています。
沖縄のウコンが優良品とされる理由は、とくに沖縄北部の土壌がサンゴや貝殻を多く含むために、カルシウムなどのミネラルを多量に含有しているからです。昨今は東南アジア各地からウコンが大量輸入されていますが、輸入品はカレー粉の原料などに利用されています。

ウコンとしょうがの違い

Question

ウコンやガジュツは根茎の形がショウガとよく似ていて、外観では区別がつきませんが、味もショウガと同じなんでしょうか。

Answer

ウコンもガジュツも料理によく使われる「ショウガ」の仲間になります。春ウコンには刺激性の強い辛みと独特の渋みがあって、かむと口の中がピリピリします。
秋ウコンには苦みと渋みが少ししかなく、ショウガの味とは異なります。
ガジュツにも苦みと渋みがあって、かむと舌がピリピリして、ショウガに近い感じの味はガジュツです。ショウガも漢方薬の一つで、これには二通りの使い方があります。やはり根を使いますが、ショウガの根茎そのままを使うものを「生萎」と言います。ショウガの根茎の皮を取り去って、蒸して乾燥させて使うものが「乾萎」です。
違いは、後者がからだを温めるのに対して、前者はからだを冷やします。生姜はおもに解熱や鎮痛に働き、あるいは吐き気を止める場合などけいれんどに用います。乾萎も生妾とほぼ同様の薬効を持ちますが、痙攣を抑えたり、また水分を体外に出す働きがあるので、その偏在・停滞を解消してくれます。

すおろしウコンの薬効と吸収をさらにアップさせる

Question

おろしウコンの薬効は?
ウコンをおろし金ですりおろして飲むと吸収力がいいと聞きました。この場合、おろしウコンだけを飲めばいいのか、汁ごと全部を飲むのか、それともガーゼ状の布で絞ってこした分の汁だけを飲めばいいのでしょうか?

Answer

沖縄では一般に、おろしウコンを汁ごとお湯に溶かして、かき混ぜて、飲んでいます。沖縄でウコンを煎じて飲む方法が主流を占めなかった理由は、すりおろして湯に溶いて飲む方式のほうがウコンから有効成分を多く取り出せることを経験的に知っていたからだと思います。
インドやバングラデシュなどの南アジアの地方では、石製のおろしを用いて、ウコンをすりおろして、食べ物に混ぜて使っていますが、ほとんどの家庭がこの調理用具を備えているそうです。
要するに、ウコンはおろしショウガみたいにすりおろして、そのまま丸ごと飲むのが最も効7率のいい使い方です。煎じたときに出てくる主要成分は水に溶ける水溶性の部分だけですが、すりおろして使えば精油成分がたっぷり取り出せるからで、煎じて飲むよりも、すりおろして飲むほうが成分がよく効いてきます。
なお、布でこすと、全部の成分が取り出せず、薬効のある精油成分がほとんど取り出せません。
おろしウコンは決してかすではなく、大切な成分が多く含まれています。成分を十分に取り出したいのであれば、むしろ粉末剤(パウダー) にするとか、錠剤( タブレット) にしたほうが精油成分を安定的に利用できるため、最近はしだいにパウダーとかタブレットに作って利用することが多くなつています。ただし、パウダーやタブレットは成分や品質がわかりづらいので、信用のあるメーカーから購入することが商品選びのポイントになります。