Q&A

アルコールに漬けてあるウコンの成分

Question

沖縄のウコンの品質がいいことを聞き、ウコンを薄切りにして沖縄産の泡盛に漬けて晩酌がわりに飲んでいます、スライスされたウコンから十分な薬効は、期待できるでしょうか?まtた、飲み過ぎによる弊害はありませんか?

Answer

ウコンをアルコールに漬けると、油に溶ける成分が抽出されますが、アルコール漬けにする理由は、油に溶ける「精油成分」を抽出しようとする手段の一つです。
ウコンの薬効は、精油成分が多くを占めているので、薬効は十分期待できます。
泡盛(蒸留酒) はアルコールが100パーセントの成分ではなく、水分をベースにしているので、とうぜん水に溶ける成分も抽出されます。したがって、スライスしたウコンは、煎じるよりも泡盛や焼酎などに漬けたほうがいろんな成分をじっくりと取り出せます。

害になるかならないかはアルコールの分量によります。アルコールは肝臓で分解されて「アセトアルデヒド」となり、それがさらに中和されて最終的には水と炭酸ガスと水に分かれますが、遺伝的にアセトアルデヒドを分解させる酵素を多く持っている人とわずかしか持たない人とがいて、後者はアルコールを受け付けない体質ですが、日本人にはこの酵素を持たない人が比較的たくさんいます。
アルコールが体質に合わない人は、ビールを一口飲んだだけでも気分を悪くして、歩くことすらままならなくなります。したがって、下戸と言われる人が酒やビールを多量に飲むと、自分の体内で作られている分解酵素ではとうてい処理できない量のアルコールを生体内に入れることになるので、アセトアルデヒドが神経に作用して、頭痛を起こしたり、目まいで頭がくらくらして、立っていることさえ困難になります。

アルコール漬けのウコンによる害が出ることはありませんが、アセーアルデヒドを分解できずにダウンすることになるので、お酒に強くない人は、アルコール漬けのウコン酒は飲まないほうがよく、別の方法でウコンの薬効を取り入れるべきです。
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ミネラル成分について

Question

ウコンには、鉄分、リンやマグネシウムまでもが豊富に含まれているようですが、ミネラル類は具体的にどのように作用するのでしょうか?

Answer

「鉄分」は赤血球のひとつで酵素を運搬する「ヘモグロビン」を作る大切な役目を担っています。酸素を運ぶヘモグロビンがなければ、ほかの栄養分がどんなに十分であっても、それを燃やしてエネルギーに変えていくことはできません。
微量ではあっても、鉄分は人体に欠かすことのできないミネラルです。
鉄分が不足すると、貧血症状だけでなく、疲れやすくなったり、無気力になったり、怒りつぼくなったり、物忘れをよくするようになります。鉄分を多く含む野菜にはホウレンソウやパセリがありますが、ウコンでの含有量はそれらをはるかに凌駕しており、毎日10g程度のウコンを服用するだけで必要な鉄分が十分に補給できます。rリン」はカルシウムと結合して「リン酸カルシウム」として骨や歯を構成しており、人体には必須栄養素となっています。
カルシウムとのバランスが非常に大切です。カルシウム不足のとき、リンだけを過剰に摂取しすぎると、リンと結合したカルシウムが対外に排出されるため、ますますカルシウム不足になるということがあります。
ウコンは、カルシウムも効率よく摂取することができます。
リンはまた、核酸のDNAを構成している婁な成分でもあります。ウコンにはリンも多量に含まれています。「マグネシウム」はカルシウムの働きを補佐するための人体にとって必須成分ですが、両者はバランスよく摂取することが大切です。
マグネシウムの約6割は骨の中に含まれていて、骨と骨とをつないで、これらを円滑に動かすための軟骨組織の重要なミネラルとして位置づけられています。
そのほか、マグネシウムは神経での情報伝達に役立ったり、さまざまな酵素の働きを助ける仕事もこなしており、人体にはやはり欠かせない成分です。ウコンにはマグネシムもたっぷり含まれています。バランスのとれたミネラルを摂取したいのであれば、ウコンは最適です。

ウコンでカルシウムは足りるか?

Question

カルシウムの重要性は言うまでもありませんが、ウコンを服用するだけでカルシウムを十分に摂取できるでしょうか?

Answer

「カルシウム」は人体の必須ミネラルの一つで、その99%は骨や歯の中に存在しています。そして、残りの1%程度が血液の中を巡りながら、筋肉を収縮させたり、心臓を動かすために働いています。
骨はカルシウムの貯蔵庫のような役割を果たしていて、人がどんなに年を取っても骨の新陳代謝が続いているわけですから、血液中のカルシウム濃度は常に一定に保っていなければなりません。
ところが、生体中のカルシウムが不足してくると、血液が骨の中のカルシウムを奪って、骨ががすかすかになる「骨粗鬆症」を招きます。ミネラル類はからだの外部からしか摂取できない栄養素で、なかでもカルシウムはとくに必須の成分ですが、日本人の食生活ではとくにカルシウム不足になりがちなので、注意を怠らず補給する必要があります。

ところが、カルシウムを過剰に摂取しすぎると、腎臓で溶かして体外に排出すべき物質を尿の中に溶かし出せなくなって、尿管に処理しきれないカルシウムが沈澱して「尿路結石」を引き起こすおそれが出てきます。ミネラル類は薄い水でも溶けるとはいうものの、過ぎたるは及ばざるがごとしで、カルシウムは不足しても過剰すぎても問題を生じます。
ちなみに、こちらのウコンには、とくにカルシウムがたっぷり含まれていて、日本食品分析センターの分析結果によると、カルシウム含有量の多い野菜として知られるホウレンソウの約3倍も入っています。しかし、どんな栄養素であれ、1つの食物から摂るのではなく、カルシウムもまたいろんな物を食べて幅広く摂取することが肝心です。全体のバランスの中で考えることおが大切です。